法人名社会福祉法人 むべの里光栄
所在地山口県宇部市川添 1 丁目 2 番 5 号
介護事業所特別養護老人ホーム
ショートステイ
養護老人ホーム
むべの里生活支援ハウス
ケアハウス
サービス付き高齢者向け住宅
有料老人ホーム
グループホーム
デイサービスセンター
共生型デイサービス
訪問介護事業所
居宅介護支援事業所
地域包括支援センター

 社会福祉法人 むべの里光栄様は、介護トータルシステム 『寿』と『寿』の利用者情報をスマホやタブレットから閲覧・入力できる「ナーシングケアプラス」をご利用いただいております。
今回は、ナーシングケアプラスの導入効果や多国籍スタッフのご活用状況について、部長の南部(なんぶ)様、DX 推進室の津永(つなが)様、システム担当の村田(むらた)様、生活相談員の白石(しらいし)様にお話を伺いました。

ナーシングケアプラスを導入されたきっかけを教えてください。

 もともとタブレットを使った記録システムを利用していましたが、『寿』と連動していなかったため、記録の転記といった手間が課題でした。また、システムのメーカーサポートが終了していたため、問い合わせや制度改正に対応できないという問題もありました。
法人内の別の事業所で試験的にナーシングケアプラスを使用しているというのを耳にして、実際にその事業所に見学に行ったことがきっかけです。

ナーシングケアプラスの印象について教えてください。

 わかりやすくて、入力が簡単だと思いました。選択項目をボタン表示にできたり、色々カスタムできる点が使いやすいと感じましたね。
見学した後に、すぐ導入します!ってなりました。

導入時に工夫したことはありますか?

 スタッフの不安を減らすために、何度もミーティングを実施し、「何がどう改善されるのか」を丁寧に共有しました。また、スタッフにデモや説明会に積極的に参加してもらって、使いにくい点や改善要望を直接メーカーの方にフィードバックしました。おかげで現場の声をたくさんシステムに反映してもらうことができました。受け身でいるのではなく、こちらから積極的に関わることが 1 番のポイントだと思います。
 また、タブレットを各ユニットに配置して、その場ですぐに記録ができるように工夫しました。

「導入してよかった」と思うポイントを教えてください。

 1番は『寿』と連動していることですね。タブレットで入力をすると『寿』にも反映されるので、転記作業がなくなりました
 夜勤の際は、ノートに特記事項を書いて申し送りを行っていたので、仕事量が多く、残業をすることもありました。ナーシングケアプラスはタブレットで特記事項の入力・確認ができるため、申し送りノートがいらなくなりました!記録作業が減ったことで残業もなくなり、利用者様に使う時間がより確保できるようになりましたね。
 また、主治医やお薬の情報、バイタルデータが『寿』に入っているので、タブレットを見れば必要な情報はすぐに分かります。利用者様の病院受診や救急搬送の際も、データを印刷して持って行くだけになりました。
 個人ファイルは事務所などの離れた場所にあって探すのが大変でしたが、今はすぐに確認ができるので時間短縮になっています。

生活相談員 白石様

よく使用する機能を教えてください。

 写真機能をよく使用しています。例えば、内出血の報告を文字や口頭で受けても、具体的な大きさや範囲は分かりません。写真を撮って記録に残しておくことで、より詳細に伝えることができますよね。言葉より写真の方がわかりやすいので、使っているスタッフが多いです。

多国籍スタッフのご利用状況を教えてください。

 特別養護老人ホームむべの里博愛園だけでも、約 10 名の多国籍スタッフが勤務しています。他の事業所でも、中国やインドネシア、ネパール、ミャンマーなど様々な国籍のスタッフが活躍中です。ナーシングケアプラスは入力項目が定型化されているので、日本語に不安のあるスタッフでも安心して記録ができるみたいです。漢字を書くのが苦手なスタッフも、タブレットは予測変換ができるのでわざわざ漢字を調べる必要がなくなったと話していました。
 タブレットやスマートフォンに慣れてるスタッフが多いので、入力方法を日本人の高齢のスタッフに教えることもありますよ。

今後の展望を教えてください。

 バイタル測定機器などと連携ができるため、今後連携を行い、さらに記録時間の削減を進めたいです。
介護現場の ICT 化はまだまだ発展途上ですが、スタッフの働きやすさと利用者様の満足度向上のために、より『寿』と「ナーシングケアプラス」の活用を行っていきたいです。