施設名 | 社会福祉法人恵仁会 特別養護老人ホーム鹿屋長寿園 |
所在地 | 鹿児島県鹿屋市下祓川町1800番地 |
運営施設 | 特別養護老人ホーム鹿屋長寿園 在宅老人デイサービスセンター鹿屋長寿園 小規模多機能ホーム哲ちゃん家 グループホームふれあい ミニデイサービス舷揮くん家 介護保険相談センターかのや 住宅型有料老人ホームげんき プライエボーリ優花里 小規模多機能ホーム花海家長寿園 鹿屋市高齢者等訪問給食サービスセンター 高齢者住宅等安心確保事業ウィズ下祓川市営住宅 高齢者等安心確保事業桜ケ丘市営住宅 養護老人ホーム寿光園 ホームヘルパーステーション鹿屋長寿園 共生型サービスるりちゃん家 グループホームあいら 指定居宅介護支援事業所鹿屋長寿園 住宅型有料老人ホーム笠之原長寿園 住宅型有料老人ホーム新川長寿園 企業主導型保育事業池田保育園 共生社会推進部門 相談支援事業所長寿園あかり 児童発達支援事業所あかり 放課後等デイサービス事業所あかりキッズ |
導入製品 | 介護トータルシステム『寿』 ナーシングケアプラス |
鹿屋長寿園様は、長年 介護トータルシステム 『寿』 をご利用いただいております。 この度、内閣官房デジタル田園都市国家構想 Digi田(デジでん)甲子園2023にて、民間企業・団体部門準優勝を受賞されました!
介護記録のICT化、ワークフロー(承認・決済)の電子化、ビジネスチャットの活用、介護ロボット・センサーマットの導入、BCPのためのオンラインストレージ・テレワーク体制の整備など、様々なデジタルツールを組み合わせて介護のデジタル化を力強く推し進めています。
今回は、受賞された取り組みについて介護記録のICT化部分を中心に、介護主任 小出水様、統合リスク管理室 圖師様にお話を伺いました。
社会福祉法人恵仁会 特別養護老人ホーム鹿屋長寿園様の取り組みは、こちらからご覧ください。
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/digitaldenen/koshien/kekka/2023/index.html
Digi田(デジでん)甲子園とは
地方公共団体、民間企業・団体など様々な主体がデジタルの力を活用して地域課題の解決等に取り組む事例を幅広く募集し、特に優れたものを内閣総理大臣賞として表彰する取組です。
導入のポイント
- これまでは『寿』を介護請求にのみ利用していた。
- 介護DX・システム投資の第一歩として、介護記録のICT化へ最初に取り組んだ。
- 『寿』を使った介護記録のICT化で、夜勤明けの残業がほとんどなくなった。
- 生体センサー・ワークフローシステム・チャットなども現場にとって欠かせないツールになっている。
動画でのインタビューはこちら
介護記録のICT化を行ったきっかけを教えてください。
圖師様:もう4-5年前ですが、介護記録業務の非効率さはずっと現場の課題でした。「統合リスク管理室」が新設されてシステム投資・DXの機運が高まり、最初に介護記録のICT化へ取り組みました。
小出水様:長寿園の定員は111名です。増改築を行ったユニット型個室のため、職員の動線が複雑です。
1日十数人分の記録を手書きすると、記録だけで1~2時間はかかります。どうしても目の前のケアを優先するので、記録は後回しになってしまいます。
特に夜勤は拘束時間が長く寝不足の中で記録も書いて…となると職員の負担も大きいですし、字も読みづらくなりがちです。
紙のときは、タイムリーに伝えられなかったり、うっかり忘れてしまい記録に抜け漏れが出てしまったり、書いてあるのに読み取れなかったり…。
現場の記録が正確に伝わらなければ、ケアプランには反映されません。
また、ケアマネが「最近の食事量はどうかな」と利用者の様子を知りたいときも、直接現場に記録を見に行ってました。担当数が多いとわざわざ紙に書き写し、自席に戻ってプランを作成して…今考えると効率の悪い運用でした。ケアマネから現場への内線も多かったです。
これからの介護をやっていくうえで、現場からの報告や記録をしっかり活かしていくためには、システム化が必要だと感じていました。
どんなことから取り組みましたか?
小出水様:ナーシングケアプラスでかんたんに入力できる、バイタル・排泄・食事量の入力から始めました。
職員はスマホで入力しています。介護職員が良く使う機能だけに絞ったマニュアルを用意して、デモ運用も行いました。一部の記録だけでしたが運用が定着すると、特にケアマネは自席で情報が確認できるようになり、フィードバックもしやすくなったようです。
その後、申し送り機能を使い始めました。
若い職員は、文章もかんたんにフリック入力しています。
出勤したら、『寿』で申し送りをぱっと見て確認する業務の流れになっていますね。
昨年ぐらいから、看護日誌・相談日誌も『寿』で行うようになりました。
入力はスマホ(ナーシングケアプラス)でかんたんに行って、ざっと網羅的に確認したいときはパソコン(『寿』)で見るという使い分けをしていますね。
職員様の教育はどうされてますか?
圖師様:新入職員にも職員同士で操作方法や運用を教えあっていて、ほとんど質問は来ません。
一度運用にのってしまえば、使い慣れている部分は現場で解決しながら使っていけていますね。
『寿』で介護記録のICT化をした成果を教えてください。
圖師様:一番はやっぱり、記録が見やすくなりました!解読のストレスが減りました。
残業も減りましたよね。ケアの合間のちょっとした時間にパッとその場で記録できる、そこで時間が短縮されたのかなと思います。
小出水様:夜勤明けで残って記録を書いている人は、今はほとんどいません。
紙運用のころは記録書きながらうとうとしている職員もいたのですが、今はだいぶ職員の負担も減りましたね。
管理者としては、現場から相談をもらったときに、『寿』ですぐ利用者様の状況を確認して、過去の経緯も含めてアドバイスできるようになりました。自分の業務も効率化できました。
圖師様:介護報酬の上限が決まっている中でシステム投資をするには、費用対効果を求めなければなりません。
そういった点で『寿』はコスパが良いです。機能とコストのバランスが取れているなと感じます。
その他の取り組みで、感じている成果も教えてください。
小出水様:看取り支援が多いので、センサーマットは無いと困るものの一つです。
職員の身体的・精神的な負担の軽減が導入の目的でしたが、それは達成しつつあります。
今は得られたデータをもとに、良い例・悪い例を分析し振り返りを行って、介入の仕方や介護の質を高める方へデータを使うフェーズに移ってきています。
圖師様:ワークフロー(承認・決済)の電子化も効果的でした。
これまでは一番遠い事業所から車で40分もかかるのに、文書を持ってきてもらっていたんですよ!
電子化することで、事務作業は削減され紙の無駄も無くなりました。決済側も、いつでもどこでも確認できるので便利になりました。
LINEWORKSもよかったですね。アプリで通話もでき、コロナ禍で集まれないときはWEB会議でも使っていました。
小出水様:最近、ナーシングケアプラスとLINE WORKSが連携していることに気づきました。関係職種に一斉に発信できるっていいですね。特記事項を共有するのに使えるなと、上手く活用していきたいです。
今後の『寿』への期待をお聞かせください!
小出水様:とにかく様々な介護ロボットやセンサーと連携してほしいです。
『寿』が色々なものと連携・連動していけば、現場はすごく助かりますね。