施設名 | 公益財団法人慈愛会 笹貫訪問看護ステーション愛の街 |
所在地 | 鹿児島県鹿児島市小原町9-1 |
運営施設 | 介護老人保健施設 愛と結の街 通所リハビリ 認知症対応型デイサービスセンター あしたの風 居宅介護支援センター 愛と結の街 ヘルパーステーション 結の街 デイサービス はなぶさ グループホーム 愛と結の街 |
導入製品 | 介護トータルシステム『寿』 ナーシングケアプラス |
鹿児島県鹿児島市の笹貫訪問看護ステーション愛の街は、一般科・精神科で経験のある看護師が在籍し、在宅で療養されている方の手助けや医学的なケア・リハビリ・ご家族への介護方法の指導含めて対応しています。
また併設のサービス事業所を含む「愛と結の街グループ」として、地域の在宅ケアの中心を担っています。
長年、介護トータルシステム『寿』を介護請求でご利用いただいておりました。
2021年より、スマートフォンを使ったICT化に取り組み「ケアプラス」を活用しています。
外出先での記録方法やスマートフォンの活用方法について、管理者の伊地知(いぢち)様・管理者補佐の米澤(よねざわ)様にお話を伺いました。
導入のポイント
- 隙間時間を活用して訪問記録を入力できるようになった。
- バイタル等の記録を訪問先で「ぱっと」入力できる。
- ケアマネ・ヘルパーが登録した支援経過記録を共有できるところが気に入っている。
- 普段からスマートフォンを使っている職員が多いため、操作に慣れるのも早かった。
笹貫訪問看護ステーション 愛の街様について教えてください。
愛の街では、一般チームと精神チームにわかれて訪問を行っています。
17名の職員で約270名の利用者様を担当しています。1日に1人の職員が、約5~7件ほどの訪問を行っています。1か月の訪問件数は1000件を超え、専属の事務員も在籍しています。
精神チームの方が、職員・担当利用者様・訪問件数ともに多いです。
私たち管理者も管理業務を行いつつ、現場への訪問も行っています。
これまでの運用に、どのような課題を抱えていましたか?
これまでは、訪問が終わって事務所に帰ってきてから、残って訪問記録を作成していました。
訪問の間にわざわざ事務所に戻ったり、お昼休みを使ってとりあえずバイタルの記録だけをしたり…。
事務所に戻ってきて記録時間を作らないといけないというのが、ストレスになっていました。
一人一人のカルテは、基本情報から日々の訪問記録まで膨大な量でした。
情報の紛失を避けるためにも、訪問前の情報収集は事務所でカルテを見て行っていました。
夜間の待機担当は、利用者から連絡が入るとまず事務所に行って、直近の訪問記録を確認してから対応する必要がありました。
そこで2021年より、職員に一人1台スマホを配布し、外出先でも訪問記録を書けるように「ケアプラス」を導入しました。
「ケアプラス」の導入効果を、どんなところに感じますか?
訪問先でのちょっとした隙間時間に訪問記録を入力できるのは、とても助かってます。
スマートフォンでケアプラスを見れば、利用者の情報収集も簡単ですよね。夜間待機の際も、わざわざ事務所に立ち寄る必要もありません。
精神チームは2人1組で訪問することが多いのですが、例えば現場で一人が処置中に、もう一人はバイタル等の簡単な記録をその場で「ぱっと」入力してしまっています。
つい先日は、私が運転している間に後部座席で職員が何かしゃべっているなと思って振り返ると、なんと訪問記録を音声で入力していました。「そんなに使いこなしているのか」と、驚きましたね。
写真が残せるのも良いですね。
傷や皮膚の様子は、やはり文章より目で見たほうがわかりやすく、申し送りや情報共有に使っています。
「ケアプラス」の気に入っている機能はどれですか?
法人内の事務員やケアマネ・ヘルパーが登録した支援経過記録を、共有できるところが気に入っていますね。
本人やご家族と電話でやり取りした内容や重要な書類のことを記録してくれているので、助かっています。
職員様の反応はいかがでしたか?
スマートフォンやケアプラスに慣れるまでは、入力した内容が登録されていなかったり、使い方の質問があったりしましたが、普段からスマートフォンを使っている職員が多かったからか、そんなに大変ではありませんでした。
今後のMICへの期待をお聞かせください。
法人内の3つの病院、クリニックに通っている患者様の情報は、主治医とも共有できたらいいなと思っています。厳しい・難しい心身状態で、在宅に戻られている患者様もいるので。
先生方も、例えば心不全の患者様で直近の体重コントロール具合を知りたいとか、外来に来る前に訪問時の様子や変わったことが無かったのかを知りたいと言われます。
同じ法人であるからこそ事業所や職種を超えて、情報共有ができたらなぁと思っています。